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瀬戸の平安絵巻⛩厳島神社管絃祭
こんにちは。リボックス工場の櫻井です。
旧暦6月17日(大潮)に行われる厳島神社の管絃祭。
今年は8月3日に4年ぶりに行われました。
日本三大船神事の一つ厳島神社管絃祭は、
平安時代に厳島神社を崇敬して現在の姿に造営した平清盛が始めたとされます。
平安京で行われていた管絃遊び(池や川に船を浮かべ管絃を合奏する優雅な遊び)を、
厳島神社の祀神を慰める神事として執り行うようになりました。
元禄14年(1701年)管絃船が海上渡御の途中で暴風雨に遭い転覆寸前となったところを、
停泊し風雨を避けていた鯛網船(阿賀村の岡野喜右衛門)と、
厳島神社に参拝する伝馬船(江波村の古川屋伝蔵)が管絃船を救助しました。
この遭難事故以降は阿賀村(現・呉市阿賀)と
江波村(現・広島市江波)が管絃船を曳航することになり、令和の現在も続いています。
江波漕伝馬は呉市阿賀の御船2隻と管絃船(御鳳輦を乗せた御座船)を
曳航する大切な船でもあります。
自分は15年前から縁あって江波漕伝馬保存会で奉仕することになり、
7月上旬から日曜日を除く平日毎日20時から広島市中区江波の太田川付近で
本番に向けて練習に参加していました。
自分は保存会で伝馬船の準備、雑用、漕ぎ手の写真撮影等を受け持っています。
コロナ渦で3年連続中止になり、練習も4年ぶりなので練度が上がるのに
時間が掛かりましたが、無事本番を迎える事ができました。
管絃祭は17時より始まり、厳島神社の御祭神を乗せた御鳳輦が御座船に乗り、
宮島の対岸、廿日市市地御前にある地御前神社まで
片道6km2時間かけて漕いで御座船を曳航して行きます。
御座船の周りには見学の遊覧船、漁船が取り囲むようにして御供をします。
地御前神社に到着すると神事が始まり、神事が終わる21時に宮島に向けて御座船を曳航し
長浜神社、大元神社と回って神事が行われ、
厳島神社には多少の遅れはありますが、0時ごろ帰ってきます。
御座船に乗せている御鳳輦が厳島神社本殿に安置され全ての行事が終了します。
また今年は、長年にわたり管絃祭に奉仕したので、
厳島神社より10年の永年表彰と御社紋附盃を頂きました。
続けられる限りは毎年奉仕をしていきたいと思います。
